ジンギスカンとは?意味や由来、焼肉・しゃぶしゃぶとの違いをわかりやすく解説

北海道旅行のグルメ情報や、家庭用のジンギスカン鍋・ジンギスカン用のたれの売り場で「ジンギスカン」という名前を見かけたことがある方は多いはずです。

一方で「羊肉を焼く料理らしいけれど、焼肉やしゃぶしゃぶと何が違うのか」「なぜモンゴルの英雄の名前がついているのか」と疑問に思う方も少なくありません。

ジンギスカンとは、羊肉を専用のドーム型鍋で焼き、野菜と一緒に食べる北海道発祥の焼肉料理のことです。

この記事では、ジンギスカンの意味や名前の由来、焼肉・しゃぶしゃぶとの違いについてわかりやすく解説します。

ジンギスカンとは

ジンギスカンとは、羊肉を専用の鍋で焼き、野菜とともに食べる料理のことです。

日本で生まれた焼肉料理の一種で、特に北海道で広く親しまれています。

使われる肉は羊肉全般を指しますが、実際にはマトン(成長した羊の肉)やラム(子羊の肉)が中心です。

肉だけでなく、玉ねぎやもやし、ピーマン、かぼちゃといった野菜を一緒に焼いて楽しむのが一般的なスタイルです。

ジンギスカンという名前の由来

ジンギスカンという名前は、モンゴルの英雄チンギス・ハーンにちなんでつけられたとされています。

モンゴルの騎馬民族が、兜や鉄板の上で羊肉を焼いて食べていたという逸話にちなむという説が知られています。

もっとも、ジンギスカンはモンゴルで実際に食べられていた料理そのものではありません。

日本国内で独自に考え出された料理に、英雄のイメージを重ねて名付けられたと考えられています。

北海道とジンギスカンの関わり

ジンギスカンが北海道で広まった背景には、羊の飼育がさかんに行われた時期があったことが関係しています。

羊毛を得る目的で飼育が広がり、その副産物として羊肉を食べる文化が根づいていったとされています。

北海道内には、現在も羊肉料理が食文化として根づいている地域がいくつかあります。

こうした歴史を背景に、ジンギスカンは北海道を代表するご当地グルメのひとつとして知られるようになりました。

ジンギスカン鍋の仕組みと特徴

ジンギスカンに使われる専用の鍋は、中央が盛り上がったドーム状の形をしています。

ドームの頂部で肉を焼き、周囲に設けられた溝の部分で野菜を焼くという仕組みです。

肉を焼いた際に出る脂が自然に溝へ流れ込み、野菜にうまみとして絡むようになっています。

  • 鋳物や鉄などの素材でできているものが多い
  • 中央で肉を焼き、周囲の溝で野菜を焼く構造
  • 肉の脂を野菜にからめながら焼けるのが特徴
  • ホットプレートに置く家庭用タイプも販売されている

ジンギスカンの種類は?

ジンギスカンの食べ方には、大きく2つのタイプがあります。

ひとつは、焼く前に肉をたれに漬け込んでおく「たれ漬けタイプ」です。

もうひとつは、生の肉を焼いたあと、食べる直前にたれをつける「後づけタイプ」です。

どちらが主流かは店や家庭、地域によって異なり、好みが分かれる部分でもあります。

ジンギスカンの食べ方・作り方の基本

家庭でジンギスカンを楽しむときの基本的な流れを紹介します。

  • ジンギスカン鍋やホットプレートをしっかり温める
  • 周囲の溝に玉ねぎやもやしなどの野菜を並べる
  • ドームの部分に羊肉を広げて焼く
  • 肉から出た脂を野菜になじませながら焼き上げる
  • 焼けた肉と野菜を専用のたれにつけて食べる

ジンギスカンと焼肉の違い

ジンギスカンと焼肉は、どちらも肉を焼いて食べる料理ですが、いくつかの違いがあります。

項目ジンギスカン焼肉
主な肉羊肉(マトン・ラム)牛肉・豚肉・鶏肉など
鍋・器具ドーム型の専用鍋平らな網や鉄板
野菜の焼き方肉の脂が流れる溝で焼く肉と並べて網や鉄板で焼く
味付けたれ漬けまたは後づけ焼いてからたれにつけることが多い

最も大きな違いは、使う肉の種類と専用鍋の形状にあると言えます。

ジンギスカンとしゃぶしゃぶの違い

ジンギスカンとしゃぶしゃぶは、調理方法そのものが異なります。

項目ジンギスカンしゃぶしゃぶ
調理方法鍋の上で焼く湯や出汁にくぐらせる
主な肉羊肉が中心牛肉や豚肉が中心
野菜の扱い肉と一緒に焼く出汁の中でさっと煮る
味付けのタイミング焼いた肉にたれをつけるポン酢やごまだれにつけて食べる

羊肉を使ったしゃぶしゃぶも存在しますが、「焼く」か「湯にくぐらせる」かという調理法の違いが、ジンギスカンとしゃぶしゃぶを区別する大きなポイントです。

羊肉(マトン・ラム)の選び方

ジンギスカンに使う羊肉は、主にマトンとラムの2種類に分けられます。

ラムは子羊の肉で、肉質がやわらかく、匂いが控えめなのが特徴とされています。

マトンは成長した羊の肉で、ラムに比べて風味が強く、しっかりとした食べごたえがあります。

  • 初めて羊肉を食べる人や匂いが気になる人はラムから試すのがおすすめ
  • うまみの強さを楽しみたい人はマトンを選ぶとよい
  • スライスされたジンギスカン用の羊肉は、厚みや脂の量を見て選ぶ
  • 冷凍されたものは、解凍方法によって食感が変わることがある

ジンギスカンの保存方法

ジンギスカン用の生肉は、購入後できるだけ早めに使い切るのが基本です。

すぐに使わない場合は、小分けにしてラップで包み、冷凍しておくと保存しやすくなります。

たれ漬けタイプの肉は、たれの塩分や調味料の働きによって、多少保存期間に差が出ることがあります。

解凍するときは、冷蔵庫でゆっくり解凍すると、肉の水分が抜けにくくなります。

ジンギスカンをおいしく焼くコツ

ジンギスカンをおいしく仕上げるには、焼き方にいくつかのポイントがあります。

  • 鍋やホットプレートは肉をのせる前にしっかり温めておく
  • 脂身のある部分から先に焼いて鍋全体に脂を回す
  • 野菜は肉の脂が流れる溝の部分に置くと味がなじみやすい
  • 肉は焼きすぎず、色が変わった頃合いで食べ始めるとやわらかい

ジンギスカンによくある誤解

ジンギスカンは、モンゴルの伝統料理そのものだと誤解されることがあります。

しかし実際には、日本国内で独自に生まれ、発展してきた料理です。

また、羊肉は匂いが強くて食べにくいというイメージを持たれがちです。

ラムのように匂いが控えめな部位や種類もあるため、一度のイメージだけで苦手だと決めてしまうのはもったいないとも言えます。

まとめ

ジンギスカンとは、羊肉を専用のドーム型鍋で焼き、野菜と一緒に食べる北海道発祥の焼肉料理です。

名前はモンゴルの英雄チンギス・ハーンにちなむとされていますが、料理自体は日本独自に発展してきました。

焼肉やしゃぶしゃぶとは、使う肉の種類や調理方法、鍋の形状などの点で違いがあります。

マトンとラムの違いや焼き方のコツを知っておくと、家庭でもジンギスカンをよりおいしく楽しめます。

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